• 神様配当市場が倒産してから数日後~

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    2026/6/13

    神様配当市場が倒産してから数日後。

    街ではまだ、人々が証券口座を握りしめていた。

    「ワンチャン、あると思ってたんですけど…」

    「まだ神様ボーナスって…」

    「私、いい人だったんですけど…」

    そのたびに、画面は静かにこう表示される。

    **発行元不明。**

    ## 1|プリズムソフィア登場

    その時、最初に現れたのがプリズムソフィアだった。

    プリズムソフィアは言った。

    「それ、光の分解ミスです」

    人々は止まる。

    「分解…?」

    プリズムソフィアは続ける。

    「神様配当市場は“光に見える構造”だっただけです」

    「でも光は、屈折してました」

    「つまり──全部プリズムだったんです」

    人々は混乱する。

    「じゃあ、神って…」

    プリズムソフィアは微笑む。

    「欠点の反射です」

    その瞬間、

    誰かが小さく笑った。

    「あっ、それ…俺じゃん」

    ## 2|素敵な大人のストレスフリーソフィア

    そこにもう一人、別のソフィアが来る。

    素敵な大人のストレスフリーソフィア。

    彼女は何も壊さない。

    何も否定しない。

    ただ机を置く。

    そして言う。

    「じゃあ、ここからは現物でいきましょう」

    人々は聞く。

    「神様ボーナスは…?」

    ストレスフリーソフィアは答える。

    「倒産しました」

    「ワンチャンは…?」

    「廃止です」

    「じゃあ何が残るんですか?」

    彼女は静かに言う。

    ## 3|残るもの

    命。

    24時間。

    身体。

    知識。

    信用。

    関係性。

    そして、

    今日の一手。

    人々は気づく。

    「え、これしかないの?」

    ストレスフリーソフィアは頷く。

    「これしか“増えないもの”です」

    ## 4|プリズムソフィアの補足

    プリズムソフィアが横から言う。

    「ワンチャンってね」

    「光が一回分解されて、都合よく見えたものなんですよ」

    「だから最初から“配当”じゃなくて“屈折”でした」

    誰かが言う。

    「じゃあ今までの努力は…」

    プリズムソフィアは答える。

    「消えてません」

    「ただ、配当じゃなかっただけです」

    ## 5|進路変更

    掲示板が切り替わる。

    ### ■旧コース(閉鎖)

    神様配当学部
    ワンチャン経済学科
    救済待機専攻
    宇宙ボーナス論

    **→ 全て倒産済み**

    ### ■新コース(稼働中)

    プリズム解析学科
    ストレスフリー実装学科
    現物生成学科
    信用蓄積コース
    24時間運用コース

    ## 6|最後の会話

    誰かが聞く。

    「結局、何すればいいんですか?」

    プリズムソフィアが言う。

    「見ればいいです」

    ストレスフリーソフィアが続ける。

    「そして、1個だけ動かせばいいです」

    沈黙。

    でも不思議と、誰も不安ではない。

    誰かが小さく言う。

    「ワンチャンないのに、ちょっと軽いですね」

    プリズムソフィアが笑う。

    「それ、マイチャンです」

    ## 終わり

    神様配当市場は倒産した。

    でもそのあと、

    プリズムと現物だけが残った。

    そして人類は初めて気づく。

    ワンチャンを探す人生ではなく、

    マイチャンを積む人生が始まっていた。