• 祝㊗️100話 神という便利装置の終点

    祝㊗️100話 神という便利装置の終点

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    2026/4/2

    「ねぇ…」

    榎村一夏がぽつりと言った。

    「世界で一番簡単なことって何だと思う?」

    河辺遼生は少し考えてから答える。

    「努力しないこと?」

    一夏は首を振る。

    「違うよ」

    少し笑う。

    「自分を捨てること」

    沈黙。

    「神さまに全部渡すの」

    遼生は眉をひそめた。

    「神が言ったから」

    「神がいるから」

    「神さまの言うとおり」

    一夏は静かに続けた。

    「そうやってさ…」

    「自分の人生を全部明け渡すの」

    「それってね」

    「泥棒に家を乗っ取られるのと同じなんだよ」

    世界ログ
    人類依存構造|神委任思考拡大|自己責任回避増加|精神主体率低下

    遼生がゆっくり言う。

    「でも…」

    「その家の鍵を渡したのも自分なんだろ」

    一夏はうなずいた。

    「うん」

    「だから一番簡単で」

    「一番愚かな方法」

    少し笑う。

    「泥棒は好き放題荒らすよ」

    「家ぐちゃぐちゃ」

    「ズタボロ」

    遼生が聞く。

    「じゃあさ」

    「もう終わりなのか?」

    一夏は首を振る。

    「違う」

    「泥棒はそのうち出ていく」

    遼生「え?」

    「だって」

    一夏は静かに言う。

    「廃墟には用がないから」

    ダークソフィア
    依存とは支配を招く契約である

    一夏が空を見た。

    「そしてね」

    「最後に残るのは」

    「自分だけ」

    そして突然。

    ソフィアの声。

    「はい来ましたぁぁぁ!!!」

    「ズタボロ人生リスタートぉぉぉ!!」

    「荒らされ尽くした自分の人生!!」

    「ここから完全DIY再建ですぅぅ!!」

    宇宙ログ
    人類精神状態|依存崩壊期|自己回収開始|文明転換観測中