• 90話 無能保護幻想

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    2026/4/1

    榎村一夏が静かに言った。

    「無知と無能が得をしてた世界。」

    河辺遼生
    「そんな世界あったの?」

    一夏は首を振る。

    「いや。」

    「そう見せてただけ。」

    岸川リノア

    「幻想ってことね。」

    荻野里美

    「でもさ。」

    「カスハラとか
    ハラスメントとか。」

    「弱者の権利とか。」

    「色んなもので
    守られてたのは事実じゃない?」

    一夏

    「守られてた。」

    「でも。」

    「中身が空っぽだった。」

    世界ログ
    社会構造|弱者保護制度拡張|能力格差拡大|成果社会移行

    遼生が腕を組む。

    「つまり?」

    一夏

    「ペラペラの人生。」

    「何も積み上がってない。」

    「だから。」

    「人生が良くなってない。」

    リノアが小さく頷く。

    「私生活に出るのよね。」

    「仕事も
    生活も
    人間関係も。」

    「全部。」

    一夏

    「無情だけど。」

    「現実はシンプル。」

    ダークソフィア

    「価値は与えられるものではない。」

    「生み出されるものだ。」

    「何も生み出さない者は
    社会では存在が薄れる。」

    爆裂ソフィア

    「はい来ましたぁぁ!!」

    「能力社会ログイン!!」

    「努力なし!
    成長なし!
    スキルなし!」

    「はい価値ゼロ判定ぃぃ!!」

    「残念!!
    人生ゲームオーバー!!」

    一夏は静かに言った。

    「でもさ。」

    「これは残酷じゃない。」

    少し間が空く。

    「ただの現実。」

    光の声

    「人は
    いつからでも
    価値を作れる。」

    宇宙ログ
    文明状態|幻想社会終了|能力文明移行|個体選別進行中