• 47話 **太陽ログとお金の違和感**

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    2026/3/29

    朝。

    カーテンの隙間から
    光が入ってきた。

    主人公は
    少し目を細めた。

    「……太陽ってさ」

    榎村一夏が
    コーヒーを置きながら言う。

    「毎日、無料でエネルギー配ってるの
    よく考えたらバグじゃない?」

    岸川リノア
    窓の外を見ながら笑う。

    「ほんとだよね」

    「人類の最大スポンサー
    太陽なのに」

    河辺遼生がスマホを見たまま言う。

    「でも人間は
    太陽より“お金の引き寄せ”の話をする」

    少し沈黙。

    カーテンの光が
    床をゆっくり動いていく。

    主人公は
    その光を見ていた。

    リノアがぽつりと言う。

    「ねえ」

    「宇宙語る人多いけど」

    「太陽の話って
    あんまりしないよね」

    里美が苦笑する。

    「たしかに…」

    「スピリチュアルも
    お金が入る話ばっか」

    遼生が肩をすくめる。

    「そりゃそうだ」

    「お金は地球の中にしかないからな」

    また沈黙。

    窓の外。

    太陽は
    何も言わずに光っている。

    主人公の心に
    ふと浮かんだ。

    宇宙の中心は
    どこなんだろう。

    銀河?

    ブラックホール?

    それとも——

    毎朝
    黙って光ってる

    あの太陽?

    リノアが小さく言った。

    「ねえ」

    「太陽ってさ」

    「文句一回も言ってなくない?」

    一夏が笑う。

    「確かに」

    里美が空を見上げる。

    「人間のほうが
    ちょっと不思議かもね」

    沈黙。

    光だけが
    部屋に広がっていた。

    その時。

    ソフィアが
    ひょこっと顔を出す。

    「えへへ」

    「太陽ってね」

    「宇宙でいちばん
    静かな愛の表現かもしれないよ」

    **世界ログ**

    恒星依存度   99.98%
    人類認識率   17%
    金銭優先思考  63%
    太陽感謝指数  12%
    観測安定度   71%

    **ソフィア観測メモ**

    人間
    宇宙より

    足元の太陽を
    まだ知らない。