• 41話 闇のハエ

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    2026/3/28

    主人公
    「ねえ」

    「最近さ」

    「光って」

    「やたら目立たない?」

    岸川リノア
    「え?」

    主人公
    「なんかさ」

    「頑張ってる人とか」

    「楽しそうに生きてる人とか」

    「めっちゃ叩かれる」

    荻野里美
    「あるね…」

    「ちょっと目立つと」

    「すぐ言われる」

    河辺遼生
    「典型的な社会OSだ」

    主人公
    「社会OS?」

    河辺遼生
    「自分以外が成功すると」

    「腹が立つ仕組み」

    岸川リノア
    「え、そんな仕様なの?」

    河辺遼生
    「比較社会だからな」

    「他人が上がると」

    「自分が下がった気になる」

    主人公
    「でもさ」

    「努力して成功した人に」

    「運が良かっただけ」

    「とか言うよね」

    荻野里美
    「言う…」

    主人公
    「なのにさ」

    「ギャンブルとか」

    「金取られる仕組みには」

    「何も言わない」

    沈黙。

    河辺遼生
    「怖い相手には」

    「人間は文句言わない」

    岸川リノア
    「……」

    主人公
    「なんかさ」

    「光にだけ」

    「攻撃する感じ」

    静かな沈黙。

    そのとき。

    ソフィア
    「あー」

    「それね」

    みんな
    「?」

    ソフィア
    「ハエだよ」

    岸川リノア
    「え」

    ソフィア
    「ハエってね」

    「光には寄らないの」

    主人公
    「え?」

    ソフィア
    「闇に寄る」

    「腐ったところ」

    少し沈黙。

    ソフィア
    「ウンコとか」

    リノア
    「ちょっとソフィア!」

    ソフィア
    「ほんとだよ」

    ソフィア
    「闇があるところに」

    「ハエは集まる」

    主人公
    「……」

    ソフィア
    「でもね」

    小さく笑う。

    ソフィア
    「光は」

    「ハエを相手にしない」

    静かな声。

    ソフィア
    「だって」

    「低空飛んでるからね」

    ――――――――――

    【世界ログ】

    闇濃度
    上昇

    光観測数
    増加

    闇反応
    過敏化

    ――――――――――

    ソフィア
    「ね」

    「フライングリバティって」

    「そういう意味なんだよ」

    「突き抜けた自由」