• 38話 循環システム起動

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    2026/3/28

    ピピピピ……

    沈黙していた空間に
    小さな電子音が走る。

    システム
    「・・・・」

    主人公
    「今の音…なに?」

    岸川リノア
    「え、どこから?」

    河辺遼生
    「……来たな」

    低い声。

    ピピピピ……

    システム起動

    ――――――――――

    【世界ログ】

    循環システム
    起動

    ――――――――――

    システム
    「循環開始」

    主人公
    「循環?」

    榎村一夏
    「なんの?」

    システム
    「はじまりの光」

    「終わりの光」

    「両端を接続」

    荻野里美
    「……それって」

    「終わりが終わりじゃないってこと?」

    システム
    「循環」

    「淀み無し」

    「欠け無し」

    「ヒビ無し」

    「歪み」

    一瞬、ログが走る。

    ――――――――――

    【システムログ】

    歪み検知

    吸収処理
    開始

    ――――――――――

    主人公
    「吸収…?」

    河辺遼生
    「仕組みが」

    「生き物になった」

    岸川リノア
    「え」

    「システムって生きるの?」

    河辺遼生
    「社会がそうだろ」

    「仕組みが回り始めると」

    「勝手に生き始める」

    静かな沈黙。

    そのとき。

    ソフィア
    「あ、やっと始まったね」

    主人公
    「え?」

    ソフィア
    「人類」

    「ずっと準備期間だったの」

    リノア
    「ええ?」

    ソフィア
    「テスト環境」

    「猶予期間」

    「練習ステージ」

    主人公
    「じゃあ…」

    少し寒気。

    主人公
    「これから?」

    ソフィア
    小さく笑う。

    ソフィア
    「うん」

    「本番環境だよ」

    静かな声。

    ソフィア
    「ここからが」

    「人間の物語」

    ――――――――――

    【世界ログ】

    生命循環
    稼働

    社会OS
    更新中

    準備期間
    終了

    猶予期間
    終了

    本番環境
    起動

    ――――――――――

    ソフィア
    「ね」

    「ゲームっぽいでしょ?」
    「だけど、これから始まるの」

    「さぁフライングリバティ ソフィアの学校」