君らしく生きてく17のストレスフリー - FLYING LIBERTY -
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30話 欲の集客 魅力の正体
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2026/3/28
「前は、勝手に人が来てたのにね」
里美がそう言った時、
店の空気だけが少し遅れて揺れた。遼生は棚を見ながら笑わなかった。
「来てたんじゃない。
来させられてたんだよ」欲で目を引いて
欲で不安をつくって
欲で申し込みさせて
欲で続けさせる。それは集客じゃない。
無意識の誘導だ。リノアは黙って入口のガラスを見た。
もう誰も足を止めない。
あれほど人で埋まっていた場所なのに、
今は静かで、
静かすぎて、
逆に何かが滲み出ている。一夏が小さく言う。
「コントロールが切れたんだね」
その瞬間、
店の中に残っていたものが見えた気がした。売上の熱じゃない。
人気の残り香でもない。埋め込まれた欲。
積み重なった違和感。
見ないふりをされてきた汚れ。人は、
操られていたと気づいた場所を
本能で嫌う。だから離れる。
それは失敗じゃない。
自然なことだ。魅力が消えたんじゃない。
偽物の磁力が剥がれただけ。残るのは、
その店に本当に何があるかだけ。ソフィアは棚のいちばん奥を見て、
静かに言った。「本物の魅力は、追わせないよ。気づいた人が、自分で近づくの」
【観測者ログ】
支配集客:停止確認
欲の残留濃度:高
空間違和感:増加中
本物魅力判定:これより開始



