君らしく生きてく17のストレスフリー - FLYING LIBERTY -
-
28話 応援団の選択
NEW
2026/3/28
夕方のベンチ。
榎村一夏がノートを閉じた。
「ねえ」
「闇と欲ってさ」
「めちゃくちゃ相性いいよね」
河辺遼生が聞く。
「どうしてそう思う?」
一夏は笑う。
「だって」
「なんでもオーケーだから」
「欲しい
欲しい
欲しい」「止める人いない」
遼生が静かに言う。
「確かに」
「闇は下に行くほど人気が出る」
一夏がうなずく。
「スキャンダル」
「暴露」
「炎上」
「転落」
「めっちゃ人集まる」
少し沈黙。
一夏が空を見た。
「でもさ」
「光と愛って」
「相性いいよね」
「全部
綺麗にしちゃう」遼生が言う。
「光はな」
「上に行くほど人気が出る」
「努力」
「成長」
「信頼」
「尊敬」
一夏がぽつり。
「中身は全然違うのに」
「人生の人気」
「どっちが本物か」
少し笑う。
「だいたい分かるよね」
そのとき。
「ねえねえ」
ソフィアがベンチの背に乗った。
「人間ってね」
楽しそうに言う。
「応援団つくるの好きなんだよ」
「闇の応援団」
「光の応援団」
指をくるくる回す。
「でもね」
少しだけ静かになる。
「どっちが人気かって」
「実は」
「どうでもいいの」
一夏が聞く。
「え?」
ソフィアは笑った。
「大事なのはね」
「どっちについたら」
「自分が輝くか」
空を見上げる。
「それ」
「自分しか決められないよ」
――ソフィア
【観測者ログ】
人間選択分岐
光ルート
闇ルート両方存在。
選択権
人類側。



