君らしく生きてく17のストレスフリー - FLYING LIBERTY -
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27話 闇のアクセル
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2026/3/28
榎村一夏が言った。
「ねえ」
「光ってさ」
「闇のブレーキ役だと思われてない?」
河辺遼生は少し笑う。
「よくある勘違いだな」
一夏は続ける。
「だってさ」
「光なら止めてくれる」
「光なら助けてくれる」
「光なら許してくれる」
「そう思って」
指を空に向ける。
「ノンブレーキ」
「オールプッシュ」
「崖に向かってチキンレース」
遼生が頷く。
「そして落ちる」
「助けてください」
「回復したら」
「またアクセル」
一夏はため息。
「完全に自業自得じゃん」
沈黙。
そのとき。
「ねえねえ」
ソフィアが座り込んだ。
石を拾って
崖の方に投げる。コロコロ転がる。
落ちる。
「見えた?」
ソフィアが言う。
「闇ってね」
「ブレーキ壊れてるの」
「だから」
「光に頼む」
「止めて」
少し笑う。
「でもね」
ソフィアは静かに言う。
「光って」
「ブレーキじゃないよ」
一夏が聞く。
「じゃあ何?」
ソフィアは空を見た。
「光はね」
「崖を教えるだけ」
少し首をかしげる。
「落ちるかどうかは」
「人間が選ぶんだよ」
そして小さく言った。
「ねえ」
「アクセル踏んでるの」
「本当に闇?」
「それとも」
「ただの欲?」
――ソフィア
【ダークログ】
欲望暴走率:上昇
崖落下イベント
周期化を確認。



